10年ほど前までは「タダの水が牛乳より高いなんて信じられない」という意見があたりまえでした。しかし、今やミネラルウォーターは、私たちの暮らしにとって欠くことのできない存在になっています。
日本ミネラルウォーター協会のまとめによれば、2004年のミネラルウォーターの国内生産量と輸入量の合計は、過去最高の162万7000キロリットルにも達しました。94年の統計が55万9000キロリットルですから、この10年間で3倍近くも成長を遂げたことになります。これを国民一人あたりの年間消費量に換算すると、12.7リットルとなり、イギリスやカナダに迫ろうかという勢い。このデータは赤ちゃんやお年寄りも含めた日本人全体の平均ですから、水事情の悪い大都市の20~30代の人だけを対象にすれば、その数倍にもなると考えられます。もはやミネラルウォーターはただの嗜好品ではなく、生活必需品のひとつとして一般家庭に浸透したと言えるでしょう。
現在、日本国内に流通しているミネラルウォーターの数は500種類以上といわれています。テレビコマーシャルで知られる有名メーカーの水、地方の会社が村おこしの名産品として販売している水、そしてフランスやアメリカなどから愉人された外川岸の水など多種多様なミネラルウォーターがコンビニエンスストアやスーパーで販売されています。
しかし、これだけポピュラーな存在になっているにもかかわらず、ほとんどの消費者が、ミネラルウォーターを十分に使いこなしていないというのが実際のところだと思います。
ミネラルウォーターは、水道水のかわりではありません。それぞれの水がそれぞれの個性、適性を持っています。それを正しく理解し、うまく使うことができれば、ダシの旨みを余すところなく引きだし、ごはんをふっくらと炊き上げ、コーヒーの香りとコクを高めてくれます。また最近では医学的な見地からも注目を集めており、正しい飲み方と量を心がけることで、便秘解消に役立ち、疲労回復を助け、さますまな生活習慣病を予防し、美容やダイエットにも役立つと考えられています。
このサイトは、そうしたミネラルウォーターの個性、特徴を正しく理解し、より知識を深めてもらうための実用的なガイドです。
スーパーの棚に並んでいるものを比べただけでは、どれも同じように見えるミネラルウォーターですが、実はそれぞれに異なった個性を持っています。水道水よりもミネラルが少ない水もあれば、牛乳に匹敵するほどカルシウムが豊富な水もあります。また日本料理に抜群の適性を持つ水もあれば、洋風料理にしか向かない水もあるのです。厳密にいえば、緑茶、紅茶、コーヒーそれぞれに適する水が違います。そうした個性に合わせてミネラルウォーターを使い分けることができれば、ミネラルウォーターの持つ価値がまったく変わってきます。
生活必需品として広く認知されてきたとはいえ、日本のミネラルウォーターの値段はヨーロッパやアメリカに比べればかなり割高。一般の消費者の感覚からいってもまだまだ安いとはいえないのが実情です。だからこそ、このサイトを活用して、ミネラルウォーターをムダなく有効に使いこなして下さい。